ロザリンド・コールマン著
エンド・オブ・ライフ・ドゥーラ(終末期ドゥーラ)とは、死にゆく人とその家族や大切な人々に対し、死の前、最中、そして死後にわたって、思いやりをもって寄り添う人のことです。
その主な目的は、死にゆく人が自らの望みや価値観と沿った、穏やかな人生の終わりを迎えられるようにすることです。評価や批判をせずに話を聞き、その人が大切にしたいことを尊重し、最期の願いを叶えるための環境を整えることが、ドゥーラの基本的な姿勢です。このような関わりを通じて、人は愛に満ちた対話を交わし、不安や懸念、後悔を表現し、自らが選んだ課題に向き合い、自分にとって納得のいく決断を下すことができるようになります。
ドゥーラは、死にゆく人の周囲にいる中立的な存在として、家族や大切な人々が建設的で相互に支えあえるよう支援する役割も果たします。
エンド・オブ・ライフ・ドゥーラは医療や看護の行為を行うことはなく、必要に応じて死にゆく人やその家族、大切な人々を専門機関へつなげます。認定ドゥーラと連絡を取るには、国内のドゥーラ協会や、がん治療・緩和ケアチームを通じてアクセスすることが推奨されます。
ドゥーラの具体的な活動例には、感情的・身体的な支援と情報提供が含まれます:
- 死にゆく人とその家族や親しい友人間での対話を促し、伝えたい思いを明らかにする
- 人生の最終段階における意思決定や事前指示書(アドバンス・ディレクティブ)の作成を支援する
- 正しい情報に基づく意思決定をサポートするため、受診に付き添い、医療スタッフとのコミュニケーションを円滑にする
- 死のプロセス、死の段階、起こりうる身体の変化について説明し、死に備えるための実務的な準備を支援する
- 希望と実現可能性に応じて、自宅での緩和ケアチームの介入を促進する
- 家族が喪失と悲嘆に備えるための準備をサポートする
- 手紙を書いたり、記憶の記録であるメモリーブックを作成する
- 瞑想やマッサージなど、リラクゼーション技法を伝えることで、死にゆく人とその介護者を支援する
- 人生の終わりを意味づける葬式やセレモニーの提案を行う
「エンド・オブ・ライフ・ドゥーラ」と「タナドゥーラ」という用語は、同じ意味で使うことができます。「タナドゥーラ」という言葉は、ギリシャ語の thanatos(死)と doula(世話をする人、手助けする人)に由来します。
– Rawlings D. et al 2019 What role do death doulas play in end-of-life care? A systematic review Health Soc Care Community . 27(3):e82-e94. doi: 10.1111/hsc.12660. Epub 2018 Sep 26.
